歯周病

歯周病 Periodontal

PERIODONTAL
DISEASE

歯周病の静かな警告を
見逃さないために

PERIODONTAL DISEASE PERIODONTAL DISEASE

What is Periodontal Disease?歯周病はどんな病気?

歯周病は歯周病菌により、歯を支えている歯ぐき(歯肉)や骨が破壊される病気です。
むし歯と比べて痛みなどの自覚症状が乏しく、重症化するまで病気に気づきにくいために治療が遅れやすいため、日本人が歯を失う原因の第1位となっています。

歯周病はどんな病気?

出典:公益財団法人 8020推進財団 
第2回 永久歯の抜歯原因調査 
報告書 2018
https://www.8020zaidan.or.jp/pdf/Tooth-extraction_investigation-report-2nd.pdf

歯周病を重症化させないためには、
早期に発見・治療をすることが重要です。
次の症状に心当たりはありませんか?

【歯周病セルフチェック】

  • 歯肉がときどき赤く腫れる
  • 歯肉がムズムズする
  • 歯が浮いた感じがある
  • 冷たいものがしみる
  • 歯磨きをすると血が出る
  • 歯石がついている
    (歯の表面がザラザラしている)
  • 起床時、口の中にネバつきがある
  • 歯肉を押すと、血や膿が出る、
    臭いがする
  • 口臭を指摘されたことがある、
    自分で感じる
  • サ行の発音がしにくい
  • 歯と歯の間に食べ物が
    はさまりやすくなった
  • 歯がグラグラする
  • 歯肉がやせた、下がった
  • 以前と歯並びが変わった気がする

1つでもチェックがついた場合、
歯周病の可能性があります。
症状が強く出ていなくても、歯科医院で歯周病の検査を受けましょう。

歯周病が病気の原因に?
歯周病と全身の病気との関係 ​

歯周病の怖さは、その影響が口の中だけにとどまらず、さまざまな全身の病気と関係していることです。
たとえば、糖尿病、慢性腎臓病、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、誤嚥性肺炎、関節リウマチ、早産、低出生体重児など、重大な病気を引き起こしたり、悪化させたりすることがわかっています。
また、歯周病によりアルツハイマー病やがんのリスクが高まるという報告もあります。
歯周病は歯医者さんで治療する病気の中で、唯一の生活習慣病です。

歯周病と全身の病気との関係

サイレント・キラー
(静かな殺し屋)
と呼ばれる歯周病、
その原因と進行 ​

人の口の中には700種類以上の細菌が棲んでいます。
その中で、歯周病の原因になる細菌はわかっているだけでも100種類以上あり、これらはまとめて歯周病菌と呼ばれています。
歯周病菌の特徴はその多くが嫌気性菌という、空気を嫌うタイプの菌であることです。

歯周病、その原因と進行

歯磨きが不十分だと、歯の表面に白くネバネバした歯垢(プラーク)が徐々に蓄積します。
プラークは食べかすだと思われがちですが、じつはさまざまな種類の細菌で構成された細菌の塊です。
時間とともにプラークの量が多くなると、その内部は酸素が少ない状態となり、嫌気性である歯周病菌が増殖していきます。

歯周病、その原因と進行

プラークが歯と歯肉のすき間にたまると、歯肉が炎症を起こして赤く変色し、出血しやすくなります。
歯肉にむずがゆさがあったり、触るとプヨプヨと腫れていたりしますが、異変に気がつかない人が多いようです。
この状態を【歯肉炎】といいます。
歯肉炎の段階であれば、自分自身のセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアで、もとの健康な歯肉に戻せる可能性があります。

歯周病、その原因と進行

しかし、プラークがさらに歯と歯肉の間に入り込むと、炎症は歯肉の深い所や骨に達するようになり、歯を支える骨が徐々に溶けてゆきます。 これが【歯周病】の状態です。 腫れと出血に加え、さらに歯を支える骨が減ることで歯がぐらついたり、歯の根もとが露わになり、しみたりします。重症化するにつれ、口臭や発音、歯並びにも影響を与え、最終的には骨が大きく失われて自然に歯が抜けてしまいます。

こうなる前に、なぜ多くの人が気づかないのかと思われたことでしょう。
しかし、歯肉炎から歯周病に進行しても痛みが出にくく、歯肉の内部の破壊は目に見えないため、重症化するまで気がつきにくいのです。
これが、歯周病が「サイレント・キラー(静かな殺し屋)」と呼ばれる理由です。

TREATMENT歯周病の治療・当院の特徴

歯周病の治療は歯周基本治療、歯周外科治療、メンテナンスの3ステップに分けられます。

STEP01

歯周基本治療

歯周基本治療はすべての歯周病の患者さんが受ける最初の治療です。
まずは、歯周病の原因であるプラークを取り除くためにブラッシング指導を行います。当院では担当衛生士制により、患者さんお一人お一人の状態にあわせてセルフケアを提案しています。
さらに、ブラッシングでは落とせない歯石などを、超音波機器などを使用して除去していきます(スケーリング・ルートプレーニング)。どれだけ丁寧にブラッシングをしても磨き残しはあり、プラークは時間がたつと固まって歯石になってしまうため、定期的にプロのクリーニングを受けることが重要です。

歯周基本治療

STEP02

歯周外科治療

症状が軽い場合は歯周基本治療により治癒しますが、深い歯周ポケットを形成する段階まで進行した歯周炎の場合は、歯周外科治療(手術)を行います。
局所麻酔を行い、歯に沿って歯肉をメスで切開して歯肉を剥がした状態で、歯の根に残っているプラークや歯石を取り除く手術です。
当院では手術時に歯周病菌の殺菌作用を持つレーザーを使用しています。 また、歯周病により破壊された組織を可能な限り取り戻すため歯周組織再生療法も行っています。

  • ※治療の簡単な流れ 組織を再生させたい箇所に薬剤や骨補填材を塗布して、組織の再生を促します。
  • ※再生の程度には個人差があり、機能や見た目を完全に元に戻すことはできません
歯周外科治療

STEP03

メンテナンス

歯周病治療後も、口の中の歯周病菌をゼロにすることは難しく、プラークがたまると歯周病は簡単に再発します。 特に歯周病で歯肉が下がったり、歯と歯の間に大きなすき間があいていたりする場所は、プラークがたまりやすく、セルフケアが難しくなります。 歯周病の再発や重症化を防ぐためには、定期的なチェックと、セルフケアでは取り切れないプラークや歯石を歯科医院で取り除くメンテナンスが重要です。
歯周病は生活習慣病であり、治療後も歯周病リスクに応じた間隔で通院し、メンテナンスを受けることが推奨されています。

歯周病は気がつかない間に進行し、歯を失ったり、全身のさまざまな病気のリスクを高めたりする怖い病気です。しかし、適切な治療によって悪化を食い止め、多くの歯を残すことができます。
少しでも違和感や気になる症状があれば、日本歯周病学会 歯周病認定医と日本歯周病学会 認定歯科衛生士が在籍し、高水準の歯周病治療を行っている当院へご相談ください

メンテナンス
参考文献
・日本歯周病学会・日本臨床歯周病学会.日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える歯周病の怖さと正しい治し方.朝日新聞出版.2016年
・日本歯周病学会・日本臨床歯周病学会.続・日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える全身の健康につながる歯周病予防.朝日新聞出版。2020年